12 ニュルンベルクに行く
2016年にやりたい100のこと、2017年居残り報告はまだまだ続きます!
今回も行きたいところシリーズ、「12 ニュルンベルクに行く」です。
ドイツ中部の街ニュルンベルクで行きたかったのは以下の2つになります。
1, ドイツ鉄道(DB)博物館に行く
2, 第二次世界大戦期の名残(ニュルンベルク裁判の法廷、ナチ党の党大会跡地)
ドイツの鉄道はこのニュルンベルクと隣町のフュルト間で始まりました。
駅からほど近いところにこのDB博物館はあります。
ドイツ最大級の鉄道博物館として知られており、鉄道ファンとしては見逃せない場所となっております。
この写真の建物内の展示の他に、道路を挟んだ反対側に屋外展示場がある大規模な博物館です。
館内にはドイツの鉄道の始まりからの歴史が詳しく説明がされています。
写真のような模型から写真、実物の物品も多く展示され、その移り変わりを観ることができます。
ドイツは連邦制を採用しており、その各連邦内でそれぞれの鉄道が発達したため、その規格を統一するのには長い時間がかかったようです。
屋内展示場には蒸気機関車などの実物からドイツ版新幹線のICEの実物大モックアップお展示されていました。
日本の鉄道博物館に比べると、屋内は窮屈ですが、所狭しと実車が展示されていました。
車体などをを見るだけでなく、車両の足回りや、大きさを比較するなど新たな発見も生まれる実車展示となりました。
鉄道博物館といえば、巨大鉄道模型ジオラマは欠かせませんよね。
ドイツの新旧車両が大きなジオラマ内を縦横無尽に走る姿は見ごたえがあります。
日本のように全自動ではなく、操作のおじさんが、調整を加えながら走行をさせておりました。
この博物館は他にも数え切れないほどの鉄道模型を展示している部屋があり、ドイツ中の小さな車両に囲まれるような気になります。
屋外展示はまさに屋外の線路に車両が置かれている、といった感じでした。
最近まで活躍していた車両から、過去にニュルンベルクから遠く離れた地で活躍していた車両まで展示されていました。
また、屋外展示場にも屋根のある建物となっている場所があり、そこには機関車が多く展示されておりました。
ここの車両は定期的に入れ替えられているようで、行く時期で全く異なる車両が置いてあるようでした。
そして驚きはこの線路脇の昔の信号場も博物館の一部として、中に入れることです。
この上の窓から博物館横を通る列車を眺めることができます。
もちろんニュルンベルクという大きな町ですので、バラエティ豊かな車両たちが横の線路を通るので、ここだけでも十分楽しめます。
歴史を感じながら、現在の車両まで様々な楽しみ方を提供してくれたこのDB博物館で、非常に充実した時間を過ごせました。
同じくニュルンベルクには第二次世界大戦期の名残の残る場所として知られています。
その一つがこの下のニュルンベルク裁判の法廷です。
「ニュルンベルク裁判」は、日本でいうと「東京裁判」に当たる、第二次世界大戦の戦犯を裁いた裁判になります。
中は法廷が現在でも残されており、実際に入ってその姿を見ることができます。
個人的に驚いたのは、資料館に当時の戦犯が座っていた椅子が現在でも残されているということ。
その椅子を目の前にした時に、この椅子にあの悪名高いドイツの一時代を作った本人たちが座ったのかと、近寄りがたい空気を感じました。
そしてもう一つ衝撃だったのが、「東京裁判」の解説をしている場所が資料館内にあったということ。
日本に東京裁判のことを詳細に書いた博物館があるか知りませんが、ドイツで東京裁判の詳細を読む時が来るとは思ってもいませんでした。
こちらがもう一つの行きたかった場所、ナチ党の党大会の跡地です。
ヒトラー率いるナチ党が党員や支持者を集めて、この地で集会を行いました。
比較対象がなくわかりにくいですが、信じられないほどの大きさなのです。
写真の場所はスタジアムのようなものの内側を写していますが、ここを人が埋め尽くしていたことを考えると、ナチ党の支持者がどれだけいたのか考えることもできないくらいです。
ドイツの歴史と向き合う姿をこのニュルンベルクでも強く感じました。
ドイツの歴史、となると自分たちが犯した罪をしっかり目に焼き付けるようになっているのを感じます。
次回は少し歴史から離れた車の話でも。。。